
本日 ディアマンテとお別れしました。
ベンツの時は自らの意思だったし、新にサンバーという全くカテゴリーの異なる車との出会いも待っていたので感慨深いとはいえ悲しみばかりじゃなかったんですが。さすがに21年我が家と共にあった存在ですから寂しいです。これ程の車との思い出は、もう味わうことはないんじゃないだろうか。
オーナーである父の決断ですが、まさかこんなに突然手放す事になろうとは思ってもみませんでした。先月本腰入れて修理したエキパイの排気漏れ、今月には交換をする予定で既に購入していたオイル・エレメント。12月には保険の更新もして、5月の車検も受ける気漫々だったんですから。
ただ、オーナーの決断に加え 元々乗車機会が少ない、唯一ハンドルを握る近所への買い物には少々大きすぎる車体、大きすぎる経費、そしてこの3月というタイミング。ドライバーは落ち着いたらコンパクトな車体の車にでも乗ろうと考えてるそうですけど。私も、ディアマンテの存在に甘えていたところは在りますね。「車持たない生活しようかな」なんてほざいてましたもんね。
やっぱり思うところは多々あるので振り返ります。購入に際してはその前に乗っていたシグマを語らねばなりません。当時はハイソカーブームがあって、うちも仕事に使ってたデリカからセダンへの乗り換え。「やっぱり運転はセダンが楽で楽しい」という意識があったし、オートマ・パワステ・パワーウインドウなんて充実装備もあり、必要にして充分なパワー。日本の自動車産業の技術が成熟していって完成に至った時代の車ですし、それ以上求めるものはなかった車なんですよね。
ただそれまで父は 新車を買う→二年経って車検を受ける→次の車検時に乗り換えるというサイクルを守って来ました。その都度排気量始め車格アップもしていきましたから、買い換える意味も見いだせました。己が成長と共に愛車もステップアップする、かつての日本人の車文化といえなくもないかもしれません。しかしシグマであれば広さもパワーも装備も必要充分。調子も悪くないんだから買い換える必要なんか無い筈。難色を示す当時の大蔵省(母)は、既にハンドルを握っていた私に「買い換えなきゃダメなの?」と聞いてきました。
買い換えの対象車種はシグマ同等のエテルナということで、私の答えは「調子が悪くないシグマを替える必要なんてない。無理にお金払って同等の物手に入れるなんて勿体ない」でした。シグマに愛着もありましたしね。父の出した答えは『もっと素晴らしい車、ディアマンテの購入』でした。今思えば単純に新車に乗り換えたかっただけですよね。私も私で「ディアマンテならまあ解る」でしたから なんのこっちゃですが。
いや~そりゃあ良い車ですよ。当時3ナンバーなんて贅沢品以外の何ものでもなく、街でもそう在るもんじゃあありませんでした。クラウンもセドリックも、デボネアだって5ナンバーだったんですからね。お客さんに「店の駐車場に停まってるのがみんな3ナンバーで、停めるのに気後れする」なんて言われた時代ですよ。ハンドル握ってると、このワカゾーさえ自分が特別な存在になった様な錯覚してましたもん。
実はこのディアマンテは2代目になります。初代はグレードこそ同じ中期型の25V-SEですが、色はカバリアグリーンでした。それが半年経たずに、信号待ちしていたら後からオカマほられました。それで直ぐさま2台目を納車。事故にあった色は験が悪いというので白にしました。途中何度か乗り換えも検討されましたがその都度パスしたのは、傷の目立ちにくい白だった事が大きかったですね。
当時は父も大阪まで行くことが頻繁で、高速道路を走るのは本当に楽だったと思います。しかしその後、新に仕事がスタートして我が家ではゆっくり旅行やドライブを楽しむことが無くなりました。21年で68000kmですからね。途中で がむしゃらになってばかりで本来大好きだった「自動車ライフを楽しむ」事を忘れてたことに気付いて、当時の愛車リベロとディアマンテとのつき合いを大事にしました。このブログの過去ログに在るのはそのあらわれです。
数年振りに自分でやるようになったオイル交換・パワーアンテナのケーブル断線から交換修理・エアコンパネル交換・パワードドアミラー交換・オーディオ取付・・・DIYは良い思い出です。バンパー修理は初めての塗装だったのに、今思えばその後のどれよりも一番綺麗に施工できました。他にもディーラーにお願いした修理は かつてだったら頼まなかった高額なものでした。父が乗り換えたいと言うのを「これ意外に欲しい車なんて無いし、今の日本車はコストダウンが激しく夢のない車作りでディアマンテより劣る車ばっかりなんだ」と制してきました。当然年式が経って消耗部品でお金が掛かる事態も出てきましたが、それを理由に買い換えられるのが嫌で出来るだけのことを自分でしました。だから単にハンドルを握ってるだけでも楽しむように務めたし、実際楽しかった。ちょっとしたドライブ記録でもここに載せたくらいですからね。
私たちの人生は元より、時代の変遷と共にもあったディアマンテ。途中から装備したカーナビ・CDチェンジャー・ETCはその軌跡でもあります。思いを語り出したらキリがないし止めどない。今はただ、ありがとうの言葉を贈りたいと思います。ディアマンテ、どうもありがとう。